2001 年 90 巻 11 号 p. 2155-2160
EBMのデータベースは主として治療について行われているが,診断情報としての臨床検査についても科学的根拠を作成するための方法論が研究され,さまざまな臨床検査に応用されつつある.臨床検査の効率的利用を目標とするEBLM (Evidence-Based Laboratory Medicine)の確立には, 1)臨床検査の系統的再評価, 2)一次研究の方法論, 3)根拠に基づく臨床検査利用のガイドラインの作成, 4)そのガイドラインの日常診療への適用が必要である.