日本内科学会雑誌
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心肺病変で発症し急速進行性の呼吸不全で死亡した皮膚筋炎の1例
平野 綱彦中西 正典川口 雅功田中 利平坂東 憲生井関 良夫笠松 謙上出 康二池田 剛司
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2001 年 90 巻 4 号 p. 693-695

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抄録

症例は75歳,男性.肺炎が疑われ近医より当院紹介.胸部CT上間質性陰影がみられ,心エコーで心筋壁運動低下がみられた.入院時より呼吸不全がみられ間質性肺炎と考え,ステロイドパルス療法を開始したが翌日急性腎不全となる.皮膚筋炎を疑い筋肉生検を施行したところ電顕で筋原性変化がみられた.その後ステロイド治療により一時改善傾向を認めていたが急性間質性肺炎をきたし死亡.心肺病変が急速に進行した皮膚筋炎の1例と考えられた.

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