日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
1.本邦における高血圧の疫学
斎藤 重幸大畑 純一竹内 宏磯部 健藤原 禎赤坂 憲
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 92 巻 2 号 p. 179-186

詳細
抄録

第5次循環器疾患基礎調査では収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上の高血圧頻度は男性51.7%,女性39.6%であり,年齢階級が増すに従いその頻度は急激に増加する.重症高血圧の頻度は減少し,経年的には収縮期血圧レベルは低下しているが,拡張期血圧は中年男性で上昇がみられ,軽症高血圧の頻度の低下は鈍っている.循環器疾患の予防のためには軽症高血圧とそれに合併する糖尿病,高脂血症など危険因子の集積に対する管理が重要である.

著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top