日本内科学会雑誌
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2.新しい分子標的療法
平井 久丸
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2003 年 92 巻 6 号 p. 1036-1042

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抄録
分子標的療法は腫瘍化の分子機構や腫瘍細胞のバイオロジーに基づく,より生理的な治療法であり,従来の化学療法と比較して毒性が少ない.すでに,分化誘導剤,チロシンキナーゼ阻害剤,抗体医薬などが白血病治療に用いられ,優れた効果を発揮している.チロシンキナーゼからRAS/MAPキナーゼを介するシグナル伝達系は細胞増殖シグナルを伝達するため,これらの分子を標的とした有用性の高い薬剤が開発されつつある.
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