日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
4.進行性核上性麻痺,大脳皮質基底核変性症
森松 光紀
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 92 巻 8 号 p. 1485-1492

詳細
抄録

進行性核上性麻痺と大脳皮質基底核変性症の典型例はそれぞれ症候学的に異なるが,ときには鑑別困難な例もある.臨床診断基準については,進行性核上性麻痺は概ねコンセンサスが得られている.一方,大脳皮質基底核変性症は非典型例が多く,現在のところ暫定基準に留まっている,薬物治療の面では両疾患とも抗パーキンソン病薬が中心になるが,十分な効果は得られない.その他の治療薬も含めて症例に応じて工夫する必要がある.

著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top