日本内科学会雑誌
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3.急性膵炎の治療戦略
成瀬 達
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2004 年 93 巻 1 号 p. 16-23

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抄録

急性膵炎では,トリプシノーゲンの活性化により膵の自己消化が起き,激しい上腹部痛をきたす.大多数は軽症例で,絶飲食により自然軽快する.しかし,約10%で重症化し, 20~30%の高い致命率となる.重症化の分岐点は発症早期にあり,初期治療が重要である.初期治療は,急性循環不全に対する充分な補液療法と抗酵素療法および疼痛治療である.重症度の判定を早期に行い,重症例は高次医療施設へ搬送して治療することが望ましい.

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