日本内科学会雑誌
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1.気管支喘息の診断
山内 広平
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2004 年 93 巻 10 号 p. 2059-2065

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抄録

気管支喘息の診断には一過性の喘鳴を伴う呼吸困難という特徴的な症状や高調性連続性ラ音の聴診所見が重要である.客観的な指標として気流制限の変動や薬剤による気道の可逆性の証明及び気道過敏性の亢進は喘息診断の根拠となる.更に喀痰中好酸球増多や呼気中一酸化窒素の増加,血中アレルゲン特異的lgEの存在は喘息診断の補助となる.また慢性閉塞性肺疾患や喘息類似の呼吸器症状を呈する疾患との鑑別診断が必要である.

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