日本内科学会雑誌
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気道過敏性における最近の知見
一ノ瀬 正和
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2004 年 93 巻 4 号 p. 794-799

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抄録
気道過敏性の亢進とは,わずかな刺激物質の吸入で,気道狭窄をきたすことで,気管支喘息の重要な病態の一つである.この亢進には気道平滑筋,自律神経系,気道上皮,微小血管,炎症細胞等多彩な細胞群が関与しており,それぞれの制御が喘息治療に繁がる.慢性閉塞性肺疾患(COPD)でも気道過敏性亢進が認められるが,これは予め気道が狭窄しているという物理学的因子によるもので喘息とは機序が異なる.
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