日本内科学会雑誌
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リステリアが起炎菌と考えられた大動脈弁狭窄症に合併した感染性心内膜炎の1例
小野 剛森山 明義満尾 和寿相川 丞
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キーワード: 感染性心内膜炎
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2005 年 94 巻 12 号 p. 2609-2612

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抄録

Listeria monocytogenes (以下, L. monocytogenes)に伴う感染性心内膜炎の報告は極めてまれであり,本邦での報告は現在認められていない. L. monocytogenesによる感染性心内膜炎の特徴として(1)左心系に多い(2)末梢塞栓の合併率が高い(3)死亡率が高いと報告されている1).今回,大動脈弁狭窄症に合併したL. monocytogenesを起炎菌とした感染性心内膜炎を経験し,外科的加療で根治しえたので報告する.

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