若年女性の高血圧症で,血液検査上renin-angiotensin-aldosterone (RAA)系の亢進を認め,腹部CTにて右腎腫瘍を認めた.画像検査所見と,選択的静脈サンプリングによる血漿レニン活性測定によりレニン産生腎腫瘍である傍糸球体細胞腫(juxtaglomerular cell tumor: JGCT)と診断した.腹腔鏡下右腎摘出術を施行し,術後血圧低下は認めたが,術前後とも24時間血圧の日内変動は保たれていた.以上,比較的稀なJGCTによる二次性高血圧症を経験したので報告する.