早稲田大学 政治経済学術院
2017 年 68 巻 2 号 p. 2_149-2_172
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
本稿は統合制御法を用いて, 大規模自然災害が体制移行に与える因果効果を検証する試みである。1985年にメキシコで発生した大地震の事例に着目し, 地震を経験しなかった反実仮想的なメキシコを合成的に作り出し, 実際のメキシコと合成メキシコの民主化動向を比較することによって, 地震が同国の民主化のペースを早めたことを示す。この分析結果は, 政治学方法論における比較事例分析と体制移行研究に新たな知見をもたらす。
日本政治學會年報政治學
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら