2018 年 39 巻 6 号 p. 267-273
主鎖構造および側鎖に導入する芳香族置換基構造が異なるエポキシ樹脂を合成し,硬化物物性に与える影響について調査した。芳香族変性種として,スチレン,インデン,アセナフチレンを用いた。硬化物のDMA 測定の結果,芳香族置換基の導入により,ガラス転移温度(Tg)を維持しながら高温時の弾性率が低下することを確認した。また,難燃性試験の結果,芳香族置換基の導入により難燃性が改善しており,高温時の弾性率との関係性が示唆された。さらに,芳香族置換基の種類により流動性,耐熱性への影響が異なっていることから,主鎖構造,置換基構造およびその変性率を組合せることで,自由度の高い分子設計が期待できる。