2019 年 40 巻 4 号 p. 163-169
塗料に含まれる有機溶媒は,多くの場合人体や環境にとって有害である。そのため,水を溶媒として用いた塗料が関心を集めている。しかし,樹脂の水への溶解性と,塗布後の塗膜の耐水性が技術課題である。著者らは,N- メチロール基が加熱により自己縮合し,親水性の水酸基を消失する反応に着目し,水溶媒中でポリ(N- メチロールアクリルアミド)(PNMA)を合成した。PNMA は水に溶解するが,加熱硬化により水に不溶化することを明らかにした。また,適切なシランカップリング剤を添加した塗膜は,24 時間水中浸漬後も形状を維持し,優れた耐水性を示した。