2022 年 43 巻 4 号 p. 165-177
今般の電子材料分野や自動車関連材料分野ではポリウレタンへの高い性能が求められ,複雑化している。電材向け用途は,耐水性や透明性,自動車向けガスケット類は,耐水性に加え耐熱性を重要視したポリウレタン特性が求められている。これらは,ポリオールやイソシアネートの選択で,最適化することができ,1,2- ポリブタジエンやTODI の使用が注目されている。一方で,近年SDGs すなわち,持続可能な開発目標の点から,環境負荷物質の低減が要求されている。ポリウレタン分野では,従来使用されていたスズ触媒に換えて環境低負荷な非スズ系触媒が市場より要望されており,有機チタン類や有機ジルコニウム類への代替が進んでいる。本論文では近年注目されているポリウレタンの特性に着目し,構成材料との関係について解析していく。