1,5- ジヒドロキシナフタレンと4,4’- ジフルオロベンゾフェノンとの反応によりエーテルエーテルケトン(EEK)構造を有するオリゴマーを得た後,エポキシ化反応を行うことで,EEK 構造を有するナフタレン系エポキシ樹脂(GNEK)を合成した。これを用いてフェノールノボラックを硬化剤とした硬化物の物性を評価した結果,ガラス転移温度は174 ℃であり,ベンゼン骨格をベースとしたEEK 構造のエポキシ樹脂(GBEK)に対して25 ℃高い値を示した。また,EEK 構造に加えてナフタレン骨格を導入することで,低熱膨張性と高い熱分解安定性を有することが確認された。
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