2023 年 44 巻 5 号 p. 212-222
メタキシレンジアミン(MXDA)は大気中の二酸化炭素を回収可能であり,そのアミン炭酸塩は水を含まない。そのため,MXDA のアミン炭酸塩を利用する際に水の副反応の心配がないことが特徴である。本研究では,このMXDA のアミン炭酸塩を樹脂原料中に分散させ加熱することで,発泡エポキシ樹脂や発泡ポリウレア樹脂が得られることを明らかにした。MXDA を用いた発泡エポキシ樹脂は,発泡体中に二酸化炭素を保持することができることや,鉄やFRP に高い接着性を示すことが分かった。また,硬化剤にフリーのMXDA とMXDA のアミン炭酸塩を混合したものを用いることで発泡体の気泡サイズを整えることができた。発泡体中の気泡をSEM で観察したところ独立気泡状であった。発泡ポリウレア樹脂はMXDA 炭酸塩単独を硬化剤に用いると発泡体の気泡サイズにバラつきがあったが,MXDA 炭酸塩と芳香族アミンを混合した硬化剤を用いることで気泡サイズの整った発泡体が得られることが分かった。