2024 年 45 巻 5 号 p. 245-254
分子内に複数のメルカプト基を有する多官能チオール化合物は,そのユニークな特性から様々な用途に用いられているが,一方でその反応活性の高さをコントロールすることが困難な場合が有り,用途が制限されることがあった。本論文で紹介する多官能2級チオール化合物(Fig. 1)は,メルカプト基に隣接するメチル基による立体障害により反応性が制御されるため組成物のポットライフを高めることができるほか,また吸水率が低いという点で耐水性に優れた硬化物を与えることができることが報告されており,その詳細について論じる。