2024 年 45 巻 5 号 p. 220-226
クレゾールノボラック型マレイミド樹脂とアリル基を有するビスベンゾオキサジンの反応によって得られた硬化物のガラス転移温度(Tg),および熱膨張係数(CTE)を測定した。220 ℃,2 時間の硬化条件で得られた硬化物は350 ℃を超えるTg と49~52 ppm/K のCTE を示した。アリル基を持たないベンゾオキサジンを用いた硬化物に比べ,高い耐熱性と低い熱膨張性であった。単官能モデル化合物を用いた反応解析より,ベンゾオキサジンの分解物とマレイミドの反応によって環化付加生成物が得られることが明らかとなった。またイミダゾール触媒を用いた場合に比べ,過酸化物触媒を用いた場合にアリル基の消費量が多く,より緻密なネットワークを形成することが示唆された。