ネットワークポリマー
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銅イオンを触媒としたカフェ酸の酸化によるゼラチンの架橋
山内 朝夫畠中 芳郎室 哲雄小林 修
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2009 年 30 巻 4 号 p. 184-191

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抄録
植物フェノールのカフェ酸を使って,非酵素的にゼラチンを架橋する方法を検討した。カフェ酸を含むゼラチン溶液に酢酸銅(II)を添加し,酸素雰囲気下で 40℃放置したところ,溶液が茶色のゲルに変化した。得られたゲルは,軟化点だけでなく,圧縮に対する機械強度も上昇した。硬化ゲルのタンパク質分析を行ったところ,カフェ酸の酸化物であるキノン化合物が,タンパク質分子内のリジン,ヒドロキシリジン,ヒスチジン残基と主に結合することで架橋し,ゼラチンが硬化すると考えられた。この反応で形成する架橋の密度をゲルの膨潤度から調べたところ,タンパク質1 分子当たり2 から8 となることがわかった。以上の結果は,酢酸銅と天然のフェノール化合物の組み合わせが,タンパク質の架橋法として有用であることを示唆している。
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© 2009 合成樹脂工業協会
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