抄録
ブレーキ用摩擦材の結合剤として有機・無機ハイブリッドで高機能化したベンゾオキサジンの応用を検討した。 ベンゾオキサジンにはp- アミノフェノール型ベンゾオキサジンを使用し,フェニルトリエトキシシランの加水分解,重縮合から得られたポリフェニルシロキサンを5wt%~20wt%添加することで有機・無機ハイブリッドを行った。合成したハイブリッド材料の耐熱性は,ポリフェニルシロキサンの添加量と共に向上した。これらのハイブリッド材料を使用したブレーキ用摩擦材を作製し,500℃以上の高温時における摩擦特性の評価を行った。 摩擦係数の変化にはハイブリッド材料の違いによる大きな差はなかったが,ポリフェニルシロキサンを5wt%添加したハイブリッド材料を使用したブレーキ用摩擦材は摩耗量が減少した。これは,ポリフェニルシロキサンを適度に添加することで摩擦材表面に形成された移着層の強度が向上したためと考えられる。