ネットワークポリマー
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熱潜在性硬化剤としてのリン酸塩によるエポキシ樹脂の硬化挙動
玉祖  健一小川  亮松本  幸三遠藤  剛
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2014 年 35 巻 4 号 p. 148-153

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抄録
一般にエポキシ樹脂は,使用直前に硬化剤や硬化促進剤を混合する二液の熱硬化性樹脂である。しかし,使用直前に計量および混合の作業が必要である上,可使時間も短い。したがって,あらかじめ硬化剤を混合したエポキシ樹脂組成物,すなわち一液硬化性エポキシ樹脂が求められている。一液硬化性エポキシ樹脂として使用できる硬化剤としてジシアンジアミドや有機酸ヒドラジドが挙げられるが,いずれもエポキシ樹脂に対して不溶であることを利用して潜在性を発現する固体分散型の硬化剤であるため,固体を分散する技術が必要である上,硬化剤の粒径よりも狭いギャップの接着や封止には利用できない。そのため,均一な系で潜在性を発揮できる硬化剤が求められている。著者らは,リン酸エステルと有機塩基からなるリン酸塩が,エポキシ樹脂の熱潜在性硬化剤として機能することを見出した。開発したリン酸塩は,加熱して初めてエポキシ樹脂との反応が開始する硬化剤であるため,硬化剤をエポキシ樹脂に溶解させた均一な組成物でも高い貯蔵安定性が得られた。硬化機構は,リン酸塩とエポキシ基が反応することで発生するフェノキシアニオンによるアニオン重合であることが示唆された。
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© 2014 合成樹脂工業協会
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