抄録
プラスチック発泡成形において,現在までに熱可塑性樹脂を中心に気泡制御,特に気泡微細化の研究が行われ,機械的物性や寸法安定性の向上に加え光反射性など新たな機能の発現が実現されてきた。熱硬化性樹脂をはじめとするネットワークポリマーの発泡体についても,気泡を微細化することにより高性能,高機能化が期待されるが,そのためには発泡の前もしくは同時に進行する硬化反応により形成されるネットワーク構造を理解・制御する必要がある。本稿ではプラスチック発泡成形と気泡制御の歴史と,ネットワークポリマーの発泡に関する動向について概説したうえで,ネットワーク構造と得られる発泡体の気泡構造の関係について検討した著者らの研究例について紹介を行う。