ネットワークポリマー
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両親媒性環状分子を用いた超分子ゲルの形成
備後 翔太角田 貴洋生越 友樹山岸 忠明
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2017 年 38 巻 2 号 p. 86-92

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抄録

環状四量体カリックス[4]レゾルシンアレーン(CR)は,分子内に親水性を示す水酸基と疎水性を示すアルキル基を有するため両親媒性を示す。また,親水部と疎水部が分子内で明確に相分離した構造をとりやすく,高い凝集能を有する。本研究では,炭素数が10 個のアルキル鎖を有するCR(CR(10))と環状アミノ酸であるプロリンを複合化させ,超分子ゲルを構築した。CR(10)とプロリンの複合化挙動を調査した結果,両成分は1:1 の組成比で複合化し,ナノファイバーを形成することが分かった。さらに,プロリンとしてD- プロリン,L- プロリンおよびラセミ体を用いて3 種類の超分子ゲルを調製した結果,ラセミ体から構築したゲルはD 体およびL 体のゲルと比較し,高いゾル-ゲル相転移温度を示した。この結果より,超分子ゲルの形成にはCR(10)とプロリン間の相互作用に加え,プロリン分子間の相互作用が相乗して働いていると考えられた。ゾル-ゲル相転移温度に差異が生じた要因として,ラセミ体ではD- プロリンとL- プロリンが選択的に相互作用するためであると考えられた。

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© 2017 合成樹脂工業協会
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