熱硬化性樹脂
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繊維強化熱硬化性樹脂複合材料の現状について
松井 醇一
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1990 年 11 巻 3 号 p. 145-152

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抄録
繊維強化熱硬化性樹脂複合材料は, 工業用材料として重要な地位を占めている。複合材料の性質は, 素材, 積層設計及び成形加工によって決まるが, 本稿では素材, なかでも強化繊維の寄与について述べた。炭素繊維強化複合材料の場合, 繊維の高弾性率・高強度を反映して, 繊維配列方向の引張性質は抜群に優れているが, 直角方向, 層間及び圧縮性質は樹脂と界面に依存するため, 必ずしも優れているとは言えない。また, 航空機材料としてのCFRPに対する要求のひとつに, 耐衝撃性の改善があり, 熱硬化性樹脂の靭性改良の研究が進んでいる。コストについては, 複合材料の成形加工性の良否が重要であり, 使い易い樹脂及び製品の品質バラツキの生じにくい樹脂の開発に対する期待が大きい。
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© 合成樹脂工業協会
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