熱硬化性樹脂
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ナフタレンジオール系エポキシ樹脂の構造と物性
梶 正史荒牧 隆範中原 和彦
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1993 年 14 巻 2 号 p. 79-83

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抄録
種々のナフタレンジオール型エポキシ樹脂の合成を行い, フェノールノボラックを硬化剤として得られる硬化物の物性を評価した。その結果、2, 6-ナフタレンジオールのエポキシ化物の硬化物は, 1.2MPa・m1/2と極めて高い破壊靱1生を示した。これは, 動的粘弾性測定において2, 6-体が小さい貯蔵弾性率を与えることより, 2, 6-ナフタレン骨格の剛直性により樹脂主鎖のパッキングが阻害され、樹脂硬化物の自由体積が大きくなりクラック先端での塑性変形が起こりやすくなったためと考えられた。
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