熱硬化性樹脂
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p-t-ブチルフェノール・ホルムアルデヒド系環状オリゴマーの生成反応
中本 義章石田 真一郎
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1982 年 3 巻 2 号 p. 71-77

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抄録
p-t-ブチルフェノール (BP) とパラホルムアルデヒドとの, KOH触媒を用いるキシレン溶媒中での反応において, 線状オリゴマーとともに3種の環状オリゴマーが生成した。これらは, IR, 1H NMR, マススペクトルならびにVPOによる分子量から, メチレン結合のみを有する環状8核体と6核体およびメチレン結合3個とジメチレンエーテル結合1個を有する環状4核体であることがわかった。
環状オリゴマーの収率ならびに組成は, 用いるアルカリ量に大きく依存し, モル比 (KOH/BP) =0.2で収率は最大となり主生成物は8核体であった。モル比の低下とともに4核体が多くなり, 一方モル比が0.5以上では線状オリゴマーのみが生成した。2, 6-ビス (ヒドロキシメチル) -4-t-ブチルフェノールや線状オリゴマーをキシレン中でKOHと処理しても, 同様に環状オリゴマーが得られた。
環状オリゴマー生成反応は, 溶媒極性に影響され, 非極性溶媒を用いた場合に起りやすいことを見出した。
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