抄録
リアクティブマイクロゲルを乳化重合の観点からまとめた。リアクティブマイクロゲルは, 粒子表面に反応性官能基を有する橋かけした微粒子で, 多官能性モノマーと官能性モノマーの乳化共重合によって合成され, その粒径は5nm~500nmである。リアクティブマイクロゲルの特徴は, 次のようにまとめられる。
(1) 橋かけしているため有機溶媒に不溶であるが, 膨潤し非水ディスパージョンとなる。 (2) 橋かけしているが微粒子であるため粒子間の融着で成形できる。 (3) 表面の反応性官能基により種々の機能を与えることができる。これらの特徴を活用した例として, 先ず天然ゴムラテックスを取りあげ, 次いでFunkeのリアクティブマイクロゲルと, Rembaumの免疫ラテックスを紹介し, さらに著者らの放射線乳化重合による芯部橋かけ, 皮部低分子量型リアクティブマイクロゲルの合成と焼付け型水性エマルション塗料への応用について紹介する。