ネットワークポリマー
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炭素官能性アルコキシシラン類の光硬化
III アクリル官能性アルコキシシランの重合・縮合2元型光硬化
井上 弘松川 公洋有薗 敏克田中 佳子西岡 昇
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1998 年 19 巻 4 号 p. 195-202

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抄録
有機官能基を含むアルコキシシラン化合物の二つの官能基を同時に反応させることによって架橋密度の高い有機・無機ハイブリッド薄膜を生成する可能性がある。本研究では, ベンゾインスルポネート誘導体(ベンゾイントシレート(BT)とベンゾイン4-クロロベンゼンスルホネート(B4CBS))を用いたアクリル基含有アルコキシシラン (3-アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(APTMS)と3-アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン(APMDMS))の光硬化について検討した。その結果, 少量のベンゾインスルポネート誘導体を添加することによってAPTMSとAPMDMSは迅速に光硬化することがわかった。FT-IRやラマンスペクトルにより光硬化においてアクリル基のラジカル重合とメトキシシラン基の加水分解縮合が同時に進行し, ベンゾインスルホネートがAPTMSやAPMDMSの光硬化に有効な光酸・ラジカル発生剤になることが確認された。このようにして得られた光硬化塗膜の鉛筆硬度と基材に対する密着性は光酸・ラジカル発生剤の種類によって変化することがわかった。
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