ネットワークポリマー
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最近の樹脂ライニングの動向 (その3)
鋼構造物用エポキシ樹脂系塗料及び防食樹脂ライニングの動向-エポキシ樹脂-
木下 喜博野間口 兼政
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2005 年 26 巻 4 号 p. 223-234

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抄録

最近の樹脂ライニングの動向の概要を総説的にまとめ本誌でシリーズとして報告しており, 今回で3回目となる。第1回は不飽和ポリエステル樹脂, 第2回はビニルエステル樹脂を中心に報告した。今回はエポキシ樹脂を中心に報告する。
エポキシ樹脂は今日, ネットワークポリマーの一つとして極めて広い分野・用途で用いられており, 防食用としても鋼構造等の塗料, 時には「重防食塗料」と称して, いろいろ技術的に工夫され活躍している。これらは厳密には「ライニング」とは区別し, 「塗装」と称されているが, これを防食用であり, 電力関係等世界的に使用されているので本報ではこれについて前半の部分で報告する。
そして, 後半の部分では, まず「塗装」と「ライニング」の区別を概説した後, エポキシ樹脂を用いた防食樹脂ライニングの動向について報告する。この場合, その用途は上記の鋼構造の防食だけでなく, 前回のビニルエステル樹脂の場合と類似し, 下地がコンクリートの所謂「コンクリート防食」の用途もあり, 例えば上水道や下水道施設等の防食に用いられる例もあるので, これらについて報告する。

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