抄録
13C-NMRにより, 酢酸亜鉛触媒から合成したハイオルトノボラックとシュウ酸触媒から合成したランダムノボラックの分岐度を分析した。分子量とメチレン結合のオルト率が異なるノボラックを用い, 分岐構造を反映するフェノキシカーボンを帰属した。ジオキサン溶液の13C-NMRにおけるフェノキシカーボンのケミカルシフトとして, 分岐ユニット : 149.2~151.4ppm, 線状ユニット : 151.4~153.8ppm, 末端ユニット : 153.8~156.7ppmと, それぞれの範囲を決定した。これらの範囲の積分値から, ハイオルトノボラック及びランダムノボラックの分岐, 線状及び末端ユニットの割合を算出した結果, 分岐の割合はノボラックの分子量に依存することが分かった。一方, ハイオルトノボラックとランダムノボラックの分岐度に差は認められなかった。