日本橋学館大学紀要
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組織風土の特性尺度の開発と活用〜企業変革における組織風土特性尺度の活用の可能性について〜
宮入 小夜子
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2007 年 6 巻 p. 3-13

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抄録

本稿の目的は、組織メンバーが観察可能な組織内の状況や行動を調査することによって、その組織の風土的な特性を明らかにし、企業変革において実現すべき課題を促進するような組織風土のあり方について課題を明確にするための測定尺度を開発することであった。2002 年と2006 年にX 社を対象に行われた組織風土調査の結果、8 つの因子が抽出された。それらは大きく分けると、(1)経営層や経営方針に対する信頼度に関するもの、(2)上司のマネジメントに対する信頼度に関するもの、(3)職場の活性度に関するもの、(4)自己の自律度に関するものと解釈1することができるようなものであった。それぞれの因子について2002 年および2006 年の尺度得点の平均値を比較すると、X 社においてその後の組織風土改革的な取り組みを通して、ほとんどの因子項目に関して改善された様子が伺えた。また、部門別の組織風土特性を把握することによって、業務課題と組織風土面の課題について組織メンバーが関連を認識し、変革の取りくみの動機となる可能性を示唆するものと考えられた。

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© 2007 学校法人日本橋女学館 日本橋学館大学
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