県立幕張北高校
1986 年 35 巻 6 号 p. 61-68
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「手巾」は、当時文壇の檜舞台と目されていた「中央公論」に芥川が初めて書いた作品であり、「羅生門」「鼻」と続いた"王朝もの"とは趣を異にした現代小説である。重要な作品にもかかわらず、意外にも作品論の数は少なく、研究も途についたばかりである。稿者は先行文献をたんねんに検討し直しながら、そこに共通する"武士道批判の美談否定小説"という通説を否定し、あわせて卑見を述べた。
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