日本文学
Online ISSN : 2424-1202
Print ISSN : 0386-9903
芳賀矢一における「日本」の解釈をめぐって : 思想史研究と国文学(<特集>想像=創造する<場>)
清水 正之
著者情報
ジャーナル フリー

1992 年 41 巻 10 号 p. 51-60

詳細
抄録

芳賀矢一は近代国文学の自覚的な樹立者の一人だが、それは「日本の道」を説く国学の継承であり、「国語・国文」を通じた国民道徳論に結びつく。彼は国学をドイツの「文献学」に比定し、「日本文献学」とした。芳賀の国民性論、国文学史の理解、文献学の提唱のそれぞれは、微妙な差をみせつつも、その「国学的」な日本文化観を垣間みせている。

著者関連情報
© 1992 日本文学協会
前の記事 次の記事
feedback
Top