名古屋文理短期大学
1993 年 42 巻 12 号 p. 11-21
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当時(元禄末から享保初)において、浮世草子では、中国故事を原典である漢籍からではなく故事要言集・仮名草子等を通じて取り込むことがかなりある。そして、今回のべるように、紀海音の浄瑠璃でも、故事要言集『訓蒙故事要言』・仮名草子『新語園』を利用して中国故事を摂取している。今後、このような現象がさらに明瞭化すれば、故事要言集・仮名草子等の持つ、媒体としての文学史的意義がはっきりしてくるであろう。
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