東京学芸大学
1993 年 42 巻 4 号 p. 13-26
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采女成仏の因縁に春日明神の神徳を絡ませる作意は分かるとしても、なぜ、春日社縁起とはいささか趣を異にする春日山の草木縁起(つまり「飛火」転用の部分)が語られねばならなかったのか、この疑問を当山一帯に頻発してきた山木枯槁の事実と、それを春日明神の怒り、神霊移座の凶兆として畏怖する藤原氏一門及び春日社・興福寺の対応のあり様から考察し、一曲成立の事情について私見を述べたもの。
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