沖縄国際大学
1994 年 43 巻 6 号 p. 59-67
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中世が「脚の価値の発見」(山折哲雄氏)の時代であることは確かであるとしても、古代や平安貴族の時代が身体性に対して全く無感覚であったわけではないだろう。本稿ではまず古事記における足の大地性や異形性を確かめる。次に枕草子や源氏物語においてはほとんど露出することのない足が、それゆえかえって重要な役割を担っている点を論じる。足は沓とのずれをはらんだ関係を通して作品に様々な力学を及ぼしているのである。
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