神戸大学
1994 年 43 巻 6 号 p. 50-58
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『源氏物語』柏木巻で、柏木が幻視する自らの荼毘の煙の表現は、和歌の表現の歴史を縦横にとりこみながら、わが身のはてを分厚いことばの想像力によって把握したものになっている。柏木の身のはての想像力を通して、『竹取物語』の帝や求婚者、および六条御息所との関連を明らかにするところから、柏木の身体の滅びが物語世界の進行にいかに深い次元で関わるかについて論じた。
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