愛知県立明和高校
1995 年 44 巻 6 号 p. 1-13
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本稿は、『源氏物語』の女たちの懐妊・出産の言説に、不安な境界の時間をよみとり、その「孕みの時間」によって相対化される、物語世界の論理や人間の関係性について考察したものである。さいごの浮舟については、「懐妊の可能性」が語られながらも、不明のままに閉ざされていく過程をたどり、それが物語の終焉へむけての主題的方法であることを論じた。
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