東北大学大学院
1996 年 45 巻 6 号 p. 11-21
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中国明代の善書である『明心宝鑑』は、中国のみならず世界の多くの国々に伝播した書物である。この書が江戸時代の知識人に読まれ、当時の社会にどのような影響を与えたか、引用書物を通じて明らかにする。本稿では特に浅井了意の『浮世物語』における『明心宝鑑』引用関係に焦点をあて、引用された「天の思想」・「知足安分」に着目し、当時の社会への影響を視野にいれつつ、その思想的特徴や文学的意義を分析する。
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