日本文学
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俳諧連歌と<俳諧>(<特集>近世・笑い)
母利 司朗
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1998 年 47 巻 10 号 p. 10-17

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抄録

十七世紀初頭、今までの余興的な俳諧の楽しまれ方と並行して、連歌の会にならった、正式な晴の俳諧会がおこなわれるようになった。そのような席で巻かれた俳諧連歌の中の<俳諧>そのものをよみこんだ句には、ものあんじ顔な連衆や、下手連歌・下手連歌師、古風なぬるい俳諧をからかい、揶揄するような句が少なくない。連衆たちは、このような句の笑いこそを会席で期待し、そこから後の宴席でゆたかな<咄>がうまれてきたと考える。

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© 1998 日本文学協会
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