日本文学
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『源氏物語』のことばと現代 : 若菜下巻「さかさまに行かぬ年月よ」から(<特集>古代文学研究の危機と可能性)
植田 恭代
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2002 年 51 巻 5 号 p. 32-40

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抄録

近年のさまざまな社会現象は、現代という時代にあって、なぜ過去の所産である古典文学を対象とするのか、という問題を浮上させてきたのだと思われる。時代によって文学のありかたも変わり、文学をとりまくさまざまなメディアも話題にのぼるなかで、いま必要とされるのは、古典文学のことばの深層を理解し、そこから現代を照らし返すことなのではないだろうか。本稿では、『源氏物語』若菜下巻の一例から、その一端を考えてみる。

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