古代文学研究の危機と可能性 : 激動する国立教員養成系学部から(<特集>古代文学研究の危機と可能性)

抄録

大学・短大の全国的な改組・転換で、古代文学研究は危機を迎えているが、「在り方懇」の報告書により、小学校教員の養成に比重を置く方向にある国立の教員養成系大学の場合はより深刻である。ここに至っては、もはや研究と教育を分離し、古代文学を研究することが、現代社会に如何に寄与するか伝えていくしか方法が無い。幸い、古代社会は精神面に於いては今より進んだところもあるので、今後はそういう視点での研究が必要である。