明治大学
2004 年 53 巻 1 号 p. 1-9
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沖縄の宮古島に、村と村の戦闘や豊見親による他島の征伐を謡う長い叙事歌がある。狩俣で謡われるニーラーグ(祖先の事績を謡う史歌)や宮古島旧記に載る仲宗根豊見親などのアヤゴ(物語的な長歌謡)は、「戦戈止む時なし」から統一へという宮古島の歴史的状況をとらえ直すところに生成してくる。このような戦いの叙事歌は、英雄文学の成立状況として文学史的にとらえ、正当に位置づけられなければならない。
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