名古屋市立大学大学院
2005 年 54 巻 12 号 p. 30-41
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様々な奈良絵本制作状況を伝える一伝本である浅野文庫蔵『鉢かづき』の見返には正保寛文頃の整版本『義経記』と共通する詞書が確認できる。また、その挿絵裏に絵師への指示書が確認できる。この裏書のもつ意味は、その指示内容の面白さはもとより、同系の挿絵を有する奈良絵本挿絵配列を考える上でも、興味深いものであった。本稿では、浅野本から窺える奈良絵本制作に関する二、三の問題を提示することとしたい。
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