神戸大学
2005 年 54 巻 4 号 p. 11-19
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「当寺ノ旧記ヲ拾」書かれた『長谷寺験記』上巻には、中世の長谷寺をめぐる非常に多くの問題が集中している。その説話世界を読み解いていくとき、長谷寺における宗教活動の諸相がそこに浮かび上がってくるからである。本稿は、天神を新たな地主神に勧請した経緯を記す『験記』上巻第11話前半を中心に道真関連話の位相を考察し、中世の長谷寺を舞台とした説話生成の一端を考察したものである。
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