日本文学
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「島の根」という物語 : スピリチュアリティ・身体・共同体(<特集>古代文学の<霊性(スピリチュアリティ)>)
大胡 太郎
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2005 年 54 巻 5 号 p. 2-10

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抄録

琉球列島のシャーマニズム文化において、共同体祭祀=ノロ・ツカサ/個人・家=ユタという<ノロ/ユタ>の二分法的理解は様々な角度から疑問や修正が提出されている。本稿では、スピリチュアリティという概念が<広げ/深め>られ、<霊性/聖性>を意味するようになった現在の解釈枠を援用し、その概念の拡大を促したサブカルチャー的表現、聞き書きやノンフィクションを横断しながら、ユタのスピリチュアリティ・身体・共同体の関係を論じた。

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© 2005 日本文学協会
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