新潟産業大学
2006 年 55 巻 1 号 p. 2-11
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古典文学普及のための<加工>としては、「取捨選択」という演出が必要である。『蜻蛉日記』におけるその演出方法について述べた。一つ目は道綱母の「本朝三美人」説話について『蜻蛉日記』のイメージ戦略と同時に、他の二人の名前を残すために伝承そのものを捨てなかった道筋(「取」)を書いた。二つ目は、「現代語訳」について、注釈者の意図を反映させるために、通説の一部を切り取った経緯(「捨」)について述べた。
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