学習院大学大学院
2007 年 56 巻 9 号 p. 31-42
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藤原師通の『後二条師通記』が漢文日記の生成を考える際に好個の資料であるとして、これまで十分に検討されてこなかった永保三年から応徳二年にいたる三年分の重複記事について中心的に考察をした。日記の本文は確定的なものではなく、常に新しい情報が書き加えられるべきものであり、『師通記』の場合、記主の早世によって偶然にも、漢文日記の生成の途中で日記が残されることとなったのである。
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