都留文科大学
2009 年 58 巻 3 号 p. 57-68
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「近代小説」と「近代の物語」とを峻別することが要請されている。「物語の構造分析」をするのでは小説は捉えられない。「物語」の外部と対峙する<超越>の領域を問題化することである。また第三項は<知覚の空白>という<原初的遅れ>によって現れ、原理的に<読むこと>の背理を内包している。そこにも<超越>の問題が隠れ、「近代小説」はこれを要にし、この価値を捉えることが、現代社会の混迷を超える手立てとなる。
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