解釈共同体の再帰的構築の試み : ドラマ・イン・エデュケーションの手法を用いて(<特集><文脈>を掘り起こす-文学教育の挑戦-)

抄録

<生活世界>の空洞化に伴い、教室に集う子供達の読みを背後から支える「解釈共同体・文化共同体」の共同性が希薄なものとなってしまった現在、読みの教育において先ず取り組むべきは、生徒相互に説得的な共同性/公共性に満ちた解釈共同体を再帰的に構築することである。その際、互いのイメージをすり合わせる作業を必要とし、身体を用いて行う演劇教育の方法が一つの有力な手段として浮上してくる。